はじめてのR

前田和寛(@kazutan)
2015/5/23

Hijiyama.R #2

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自己紹介

所属

比治山大学短期大学部

Twitter

@kazutan

Web

http://kz-md.net/
http://blog.kz-md.net/

ビールのみてぇ

Rの準備

Rってなに?

統計解析を主とした環境

  • オープンソース
  • クロスプラットフォーム
  • (基本的に)CUI
  • 非常に活発!!

Rのインストール

  1. 「rproject」で検索
  2. 左のCRANをクリック
  3. 近いところ、もしくは0-Cloudをクリック
  4. 「Download R for 」で自分のOSを選択
  5. 以降それに順してインストール

R-Project

Windowsへの導入

  • baseをダウンロードしてインストール
    • 日本語で可能です
    • よっぽどな理由がない限り32bit版は不要です
  • Rtoolsもダウンロードしてインストール
    • 今後のことを考えて、入れておくことをおすすめします

MacOSへの導入

  • Mavericks(10.9)以降
    • R-3.2.0.pkgをダウンロードしてインストール
  • Snow Leopard(10.6)- Mountain Lion(10.8)
    • R-3.1.3-snowleopard.pkgをダウンロードしてインストール
  • それより前
    • まじでかー
  • Homebrewを使用する場合
    • おググりください

Ubuntuへの導入(1)

端末より以下のコードを実行

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install r-base
  • 主要なものは全てインストールされます
  • ただしこの場合、Ubuntuのバージョンによってちょっと古いのが入ります
    • R3.1以上ならそれほど気にしなくていいです
    • バージョンを固定できるのでむしろ望ましい

Ubuntuへの導入(2)

最新版をすぐに試したくて仕方ない方向けです。

$ sudo (エディタ) /etc/apt/sources.list

開いたファイルに次の一行を追加して保存:

deb http://cran.ism.ac.jp/bin/linux/ubuntu trusty/

これは14.04LTSの場合です。もしVivid(15.04)やUtopic(14.10)を使用している場合は、一番後ろの単語を差し替えてください。
(続きます)

Ubuntuへの導入(2)

(続き)次に、端末を起動して以下のコードを実行します

$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys E084DAB9
$ gpg --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-key E084DAB9
$ gpg -a --export E084DAB9 | sudo apt-key add -

…あとは(1)のコードを実行してインストール

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install r-base

以降、最新版が提供されると自動的に更新することが可能です。やったねっ!!

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade

RStudioのすすめ

Rの統合開発環境

  • いろんなことが楽にできます
    • クロスプラットフォーム
    • 「プロジェクト」としてファイルを管理
    • 様々なファイルを編集可能
    • コード補完機能、データ読み込みなど
    • 出力もラクラク etc…

RStudioのインストール

  1. 「RStudio」で検索
  2. RStudio.comへ移動
  3. 該当するOSを選択してダウンロード→インストール

特に設定は(現時点で)考えなくていいです。さっそく起動させましょう

RStudioの画面

rstudio画面

RStudioの各ペイン(ウィンドウ)

左上: Source Editor

  • ファイルなど編集する場所
  • ソースコードを記述して保存・実行

左下: Console

  • Rと会話するところ
  • コマンドを記述して実行

右上: Environment, Historyなど

  • Environment
    • 現在R上にあるオブジェクトなど
    • データとかを確認可能
  • History
    • コンソールで実行した履歴

右下: Files, Plot, Packages, Helpなど

  • Filesでフォルダにアクセス可能
  • Plotsに作成した図(グラフなど)が出力
  • Packagesでパッケージの管理
  • HelpでRのヘルプの検索・閲覧

詳細は省略...

  • RStudioは「Rを便利にするもの」
    • それ以上でもそれ以下でもない
    • Rが使えないと意味がない!!
  • 最後の方に資料を紹介します

Rに触れてみよう

Hello, World

コンソールの使い方

以下が「コマンド?」状態:

>

試しに以下のコードをコンソールに入力してEnter

1+1

ついでにこれもやってみよう

41^2*271^2

関数を使おう

2の平方根を算出するには?

sqrt(2)
[1] 1.414214
  • 関数とは「inputに対して決まった命令を実行してoutput」
  • 上の場合、2という値を「その平方根を計算」して1.4142136を出す
    • この2を引数(Arguments)といいます
    • そして出てきた結果が出力(Value)です
  • 関数は、関数名(引数, 引数, 引数, …)という感じで書きます

オブジェクトを使おう

Rは数値や文字などをオブジェクトという単位で管理

# 今夜のbeerは500円です
beer <- 500
# beerの値段をRに聞いてみる
beer
[1] 500
  • このbeerがオブジェクトです
    • 変数に感覚が近いです
    • いろんなものを入れて管理できます

オブジェクトにいれてみよう(1)

# 文字列を入れるときは""で挟む
drink <- "beer"
drink
[1] "beer"
# c()関数でまとめて入れることも可能
drink <- c("beer", "sake", "shochu")
drink
[1] "beer"   "sake"   "shochu"

オブジェクトにいれてみよう(2)

# 数値もまとめて可能
price <- c(500, 650, 450)
price
[1] 500 650 450
# こんなこともできます
seki <- 1:10
seki
 [1]  1  2  3  4  5  6  7  8  9 10

オブジェクトを操作してみよう

# 2つ目の要素にアクセス
price[2]
[1] 650
# 平均価格を算出しましょう
mean(price)
[1] 533.3333
# 税込価格を計算しましょう
price * 1.08
[1] 540 702 486

data.frameとは

簡単に言えばスプレットシートみたいな形のデータ

head(iris, 4)
  Sepal.Length Sepal.Width Petal.Length Petal.Width Species
1          5.1         3.5          1.4         0.2  setosa
2          4.9         3.0          1.4         0.2  setosa
3          4.7         3.2          1.3         0.2  setosa
4          4.6         3.1          1.5         0.2  setosa
  • 列が変数、行が1サンプル
  • 列の長さは全て同じ(矩形)
  • 扱い方は別途説明

パッケージって何?

  • すごくざっくり言うと関数とかデータセットとかをまとめたもの
    • ツールセットみたいなイメージ
    • Rでできることを広げてくれます
  • 現在CRANに登録されているパッケージ数はこれで調べられます:
nrow(available.packages())

パッケージの使い方

例としてggplot2を使ってみます

# まずはパッケージインストール
# (都合によりコメントアウト)
# install.packages("ggplot2")

# パッケージをRで読み込む
library("ggplot2")

# この中のggplot()関数を利用
ggplot(iris, aes(x=Sepal.Length, y=Sepal.Width, col=Species)) +
  geom_point()

こんなグラフができます plot of chunk unnamed-chunk-12

Rをもっと使えるように

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