このファイルのコードはこのgistにあります。

Rコードブロックをhide

yamlのところに以下を指定することで、コードブロックが隠れます(表示もできます):

---
output:
  html_document:
    code_folding: hide
---

このドキュメントではhideを指定します。この場合、ページ先頭の右にリストボタンが表示され、また各出力の右上にもボタンが表示されるようになります。これを切替(orクリック)すると表示/非表示を切り換えることができます。

table of contentsを浮かせる(常に表示)

yamlのところに以下を指定することで、コンテンツ一覧表が浮いて表示されるようになります:

---
output:
  html_document:
    toc: true
    toc_float: true
---

tocは“table of contents”の略称で、コンテンツ一覧表を表示させるかどうかを指定します。これ自体は以前からありましたが、これに加えてtoc_float: trueと指定することで、このページのようにいつでも表示されるようになります。

見出しの深さ(どこまで掘り下げるか)を指定したい時は、toc_depthで調整してください。

タブセクション

タブセクションを簡単に作ることができるようになりました。ドキュメント内に、以下のようにするとタブセクションが作成できます:

## タブセクションのタイトル見出し {.tabset}
(タブ前の内容)

### タブその1
(タブその1の内容)

### タブその2
(タブその2の内容)

たとえば、以下のようにするとタブ機能が実装されます(行頭の\は無視してください):

\## タブセクション {.tabset}

\### たぶ1

\```{r}
library(ggplot2)
ggplot(iris, aes(x=Sepal.Length, y=Sepal.Width, color=Species)) +
  geom_point()
\```

\### たぶ2

\```{r}
ggplot(iris, aes(x=Petal.Length, y=Petal.Width, color=Species)) +
  geom_point()
\```

実行結果はもうちょっと下のところにおいています。

注意事項

タブ見出しを日本語のみ(非asciiのみ)にしたものが複数ある場合、そのままだと崩れます。これを回避するにはyamlの部分で以下のようにmd_extensions: -ascii_identifiersを指定してください(説明はこちら):

---
output:
  html_document:
    md_extensions: -ascii_identifiers
---

たぶ1

library(ggplot2)
ggplot(iris, aes(x=Sepal.Length, y=Sepal.Width, color=Species)) +
  geom_point()

たぶ2

ggplot(iris, aes(x=Petal.Length, y=Petal.Width, color=Species)) +
  geom_point()

その他の追加機能について

出力フォーマット追加

新たにOpenDocumentやRTF、GitHubのフォーマットに対応しました。公式サイトFormatsから探してみてください。

テーマの追加

新たに“lumen”、“paper”、“sandstone”、“simplex”、“yeti”のテーマが追加されました。Rmarkdownにテーマを設定する方法についてはこちらをご覧ください。なおこの記事は“yeti”を使用しています。

バグ修正

色々修正されています。詳しくはNEWSなどをご覧ください。

その他(未検証)

  • モバイルブラウザ向けにデフォルトHTMLテンプレートに修正が加えられています
  • 組み込まれているJQueryがv1.11.3になり、Bootstrapがv3.3.5になりました
  • マルチページのhtml_documentで、bootstrapのnavbarが組み込めるようになったそうです
  • html_documentフォーマットにabstractフィールドがサポートされたそうです

さらなる情報について

さらなる詳細についてはRStudio Blogの該当記事もしくはNEWSなどをご覧ください。

Enjoy!