社会学実習 2026 授業計画
1 目標
調査の企画から報告書の作成まで、社会調査の 全過程をひととおり体験学習する。それを通し て、講義で得た知識の身体化を目指す。
2 オフィスアワー
- KULASIS 参照
- メールでアポを取ってもらえれば随時。
3 テキスト・参考書
テキストは無し。 ただし、授業で読む論文をダウンロードして入手すること。ダウンロードには 京大の認証システム EJDB の設定 が必要。
3.1 参考書
今井 (2018) , 轟 and 杉野 (2017), Auspurg and Hinz (2015) . どれも京大図書館に電子ブックあり。
4 評価
- レポート50%、 宿題等 50%。
- 頻繁に宿題が出る
5 前期の授業予定
各回の予定は以下の表の通り。受講者数が少なければ実質的な研究テーマは相談して決める。
| 4/8 | オリエンテーション |
|---|---|
| 4/15 | 文献探索 |
| 4/22 | 要因配置調査実験概説 |
| 4/29 | 昭和の日(休校) |
| 5/6 | 振替休日(休校) |
| 5/13 | 田邊 (2008), 浜 (2009), 山中 (2009) |
| 5/20 | 丹羽 (2009), 佐藤 (2009), 堀江 (2026) |
| 5/27 | 大賀, 縄田, and 藤村 (2025), 秦 (2025) |
| 6/3 | Douglas and Sutton (2023), Rao and Greve (2024) |
| 6/10 | 二次データの読み込みと集計 |
| 6/17 | 二次データで相関分析 |
| 6/24 | 仮説ブレインストーミング |
| 7/1 | 質問文案作成練習 |
| 7/8 | プリテスト |
| 7/15 | 予備日 |
| 7/22 | 試験/フィードバック期間 |
| 7/29 | 〃 |
講読に関しては、テキストごとに報告者を一人割り当てるので、スライドを作って、内容を分かりやすく紹介すること。
6 受講に必要な知識・スキル
- 日本語と英語
- 社会学の基礎
- その他の社会調査士科目も履修することが望ましいが、必須ではない
7 発表の仕方
- ページ数は指定しないが、15~20 分程度で。
- スライドを用意
- 発表用ファイルは pdf 形式に変換し、発表当日の 13時までにこの授業のコースサイトにアップロードする。具体的には「フォーラム」、「発表ファイル用フォーラム」、「発表ファイル用トピック」、を順次クリックし、「新しいスレッドを作成」ボタンをクリックし、タイトルには発表の内容を表す名前をつけ、本文は書かず、発表用ファイルを添付して投稿する。修正したファイルを再投稿する場合は、最初の投稿に返信して同じスレッド内に新しいファイルを投稿する。
- 発表者は自分の端末を使って、前に出てきてスライドを見せながら報告する。
8 AI の利用
- AI に文章を作らせ、それを断りなくレポートや宿題に使うのは、剽窃と同じとみなされる(つまり、不可)。
- 研究の過程で、AIを使用(翻訳させたり、要約させたり、グラフを作らせたり、計算させたり、先行研究をまとめさせたり、アイディアを提案させたり)してもよいが、それらの結果をレポートや宿題に盛り込む場合、文献等を引用/参照する場合と同じように行う。すなわち、どこからどこまでが AI によって作られた図表、文、等で、どの AI をどのように使って作ったのか(AI の名称、ヴァージョン、プロンプトなど)を明記する。
- ただし、AI は入力された情報を記録・学習する場合があるので、そのような AI には個人情報のような一般公開できない情報を入力してはいけない。また、AI の回答にはハルシネーション(虚偽情報)が含まれる場合があるので、論拠としては非常に弱い場合があることも注意せよ。
References
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