1 初回授業内容メモ

  1. オリエンテーション
  2. 発表順調整
  3. 自己紹介
  4. journal alert 登録の説明
  5. レビュー論文のすすめ

2 目標

3 オフィスアワー

4 参考書

今井 (2018) , 轟 and 杉野 (2017), Auspurg and Hinz (2015) . どれも京大図書館に電子ブックあり。

また、文献リストの論文をダウンロードして入手すること。ダウンロードには 京大の認証システム EJDB の設定 が必要。

学部の社会学実習のシラバスには日本語で読める要因配置調査実験関連の文献あり。

5 評価

レポート50%, 報告など 30%, その他平常点 20%

5.1 レポート課題

  1. 5年インパクト・ファクター (IF) が 3.5 以上の雑誌に2020年以降に掲載されている社会学の原著論文を一つ取り上げ、その内容を要約したうえで自由に論じなさい。
  2. 指定された要領に従ってデータを分析した結果をミニレポートにまとめなさい。

IF は Claviate 社の Journal Citation Reports を参照。

6 前期の授業予定

授業の後半は太郎丸が指導している院生の研究報告にあてる。空いているスロットは報告歓迎。スライドを使って発表すること。

各回の予定は以下の表の通り。

　 論文要約、課題解説等 発表担当者
4/11 初回授業で指導希望者で発表順を調整
4/18 Safdar et al. (2009) 森岡
4/25 Pacilli, Spaccatini, and Roccato (2023) 奥山、張
5/2 Blair-Loy et al. (2025) 橋本大輝、有馬
5/9 Marques et al. (2024) 橋本陸路
5/16 Mittleman (2022) 石丸
5/23 Nussio (2024) イジウォン
5/30 Polletta et al. (2024) 向
6/6 Rの練習1
6/13 データの解説・読み込み
6/20 ミニレポート解説
6/27 ミニレポート発表
7/4 予備日
7/11 〃
7/18 〃
7/25 試験／フィードバック期間
8/1 〃

7 受講に必要な知識・スキル

  1. 日本語と英語
  2. 社会学の基礎
  3. 重回帰分析程度の統計の知識

8 発表の仕方

  1. ページ数は指定しないが、20分程度で。
  2. スライドを用意
  3. 発表用ファイルは pdf 形式に変換し、発表当日の 13時までにこの授業のコースサイトにアップロードする。具体的には「フォーラム」、「発表用フォーラム」、「発表用トピック」、を順次クリックし、「新しいスレッドを作成」ボタンをクリックし、タイトルには発表の内容を表す名前をつけ、本文は書かず、発表用ファイルを添付して投稿する。ファイルを更新して再投稿する場合は、自分の投稿に返信し、返信に新しいファイルを添付する。

9 質問・コメント

10 要約のコツ

  1. 論文で重点的に要約すべきセクションは?
  2. 要約で必ず意味を説明すべきフレーズはどこに?
  3. 聞き手を誰だと想定するか?
  4. 要約者は著者の敵になるべきか?
  5. 原文と要約のあいだの対応関係をどう示すか?
  6. データや分析結果についてはどう触れるべきか?

文献

Auspurg, Katrin, and Thomas Hinz. 2015. Factorial Survey Experiments. 1st ed. Thousand Oaks: SAGE (Quantitative Applications in the Social Sciences).
Blair-Loy, M., J. R. Packer, O. V. Mayorova, and P. C. Cosman. 2025. “Introducing Excellence: Gender and the Introductions of Faculty Finalist Candidates in Engineering Job Talks.” Work and Occupations 07308884241309616. doi: 10.1177/07308884241309616.
Marques, Mathew D., John R. Kerr, Arthur A. Stukas, and Jim McLennan. 2024. “The Effect of Scientific Conspiracy Theories on Scepticism Towards Biotechnologies.” Public Understanding of Science 09636625241300896. doi: 10.1177/09636625241300896.
Mittleman, Joel. 2022. “Intersecting the Academic Gender Gap: The Education of Lesbian, Gay, and Bisexual America.” American Sociological Review 87(2):303–35. doi: 10.1177/00031224221075776.
Nussio, Enzo. 2024. “The ‘Dark Side’ of Community Ties: Collective Action and Lynching in Mexico.” American Sociological Review 89(4):708–34. doi: 10.1177/00031224241253268.
Pacilli, Maria Giuseppina, Federica Spaccatini, and Michele Roccato. 2023. “‘You Look so Beautiful… but Why Are You so Distressed?’: The Negative Effects of Appearance Compliments on the Psychological Well-Being of Individuals in the Workplace.” Sexuality & Culture 27(2):659–73. doi: 10.1007/s12119-022-10033-3.
Polletta, Francesca, Debra Boka, Caroline Martínez, and Mutsumi Ogaki. 2024. “Social Movements in the Commercial Public Sphere: How Women’s Magazines Popularized Second-Wave Feminism.” American Journal of Sociology 130(5):1263–1314. doi: 10.1086/734377.
Safdar, Saba, Wolfgang Friedlmeier, David Matsumoto, Seung Hee Yoo, Catherine T. Kwantes, Hisako Kakai, and Eri Shigemasu. 2009. “Variations of Emotional Display Rules Within and Across Cultures: A Comparison Between Canada, USA, and Japan.” Canadian Journal of Behavioural Science 41(1):1–10.
今井耕介. 2018. 社会科学のためのデータ分析入門　（上） （下）. 岩波書店.
轟亮., and 杉野勇., eds. 2017. 入門・社会調査法： 2ステップで基礎から学ぶ（第三版）. 法律文化社.