Abell (1987) では、いくつかのイベントのあいだに lead to 関係 \(\rightarrow\) があり、その連なりの総体(パス解析のようにパスは分岐したり合流したりしてよい)を記述することが説明とみなされる。制度の歴史の記述を「説明」とみなす場合、だいたいこのような理屈ではないかと思う \[ X_1 \rightarrow X_2 \rightarrow X_3 \rightarrow \cdots \rightarrow \mathrm{ある構造の成立} \] ただ、実際の分析では \(X_1\) のあとに \(X_2\) が起きたことは明白でも、両者の間に lead to 関係があるのか判然としない(そもそも lead to 関係の定義があいまい)ため、説得力が弱い
そのため、歴史的な研究は「説明」に関して禁欲的な場合が多い