Rで分割表の作成方法

①分割表の入力

データはすでに下記の分割表の形の場合,matrix() 関数を用いて,プログラムにデータを入力すればよい。

分割表データ 

#データの作成
data <- matrix(c(20, 10, 20, 30), nrow = 2, byrow = TRUE)
# 行と列の名前を設定
rownames(data) <- c("非喫煙", "喫煙")
colnames(data) <- c("NLC", "LC")
# データの表示
cat("\n入力した分割表:\n")
## 
## 入力した分割表:
print(data)
##        NLC LC
## 非喫煙  20 10
## 喫煙    20 30

②ファイルの入力

  • 手順
    • 下記のExcelの2列のデータをcsvファイル1(chi.csv)として,プログラムと同じフォルダに保存して置く。
    • read.csv()関数を用いて,chi.csvファイルをプログラムに読み込み,table()で分割表を作成する。
    • 相対パスを使うとき,“setwd()”でプログラムのフォルダを指定する。文字化けなどが発生した場合,“Shift-Jis”を”UTF-8”に変更する。

Excelデータ 

#csvのデータを読み込み(プログラムと同じファルダに)
setwd("H:/R6後期/臨床統計new/14回目用")#プログラムのファルダ指定
data1 <- read.csv("chi.csv", header = T, fileEncoding = "Shift-Jis")
# データの表示
cat("\n入力したデータ:\n")
## 
## 入力したデータ:
print(data1)
##    性別 A有効B無効
## 1  男性          A
## 2  男性          A
## 3  女性          A
## 4  女性          A
## 5  女性          A
## 6  男性          A
## 7  女性          A
## 8  男性          A
## 9  女性          A
## 10 女性          A
## 11 女性          A
## 12 男性          A
## 13 男性          A
## 14 女性          A
## 15 女性          A
## 16 女性          A
## 17 男性          A
## 18 男性          A
## 19 女性          A
## 20 女性          A
## 21 男性          B
## 22 男性          B
## 23 男性          B
## 24 女性          B
## 25 女性          B
## 26 男性          B
## 27 男性          B
## 28 女性          B
## 29 女性          B
## 30 男性          B
## 31 男性          B
## 32 男性          B
## 33 女性          B
## 34 女性          B
## 35 男性          B
## 36 男性          B
## 37 男性          B
## 38 女性          B
## 39 男性          B
## 40 男性          B
# 分割表の作成
data <- table(data1$性別, data1$A有効B無効)
cat("\n分割表:\n")
## 
## 分割表:
print(data)
##       
##         A  B
##   女性 12  7
##   男性  8 13

  1. 註:CSV(Comma Separated Value)ファイルとは, 各データ間がカンマ(,)で区切られ,簡易なデータファイルであると考えてもよい。 一般にテキストファイルとして扱われ,Excelと便利にデータの交換できる。 主な特徴:(1)シンプルな構造:テキストデータとして保存され,各項目がカンマで区切られている。(2)互換性が高い:多くのソフトウェアやシステムで読み書きが可能である。 (3)軽量:装飾や機能がないため,データ容量が小さい (Excelと比べ,数千倍以上少ない)。CSVファイルは,データベースへのインポートやエクスポート,統計情報の分析,システム間のデータ連携など,さまざまな場面で利用される。↩︎