課題:Jリーグにおけるホームチームの勝率の推定

太郎丸 博

2025-04-03

背景:ホームチーム・アドバンテージ

  1. 習熟要因: ホームのほうが芝の状態、風の吹き方など、試合会場の状態に習熟している
  2. 移動要因:アウェイは試合直前に長距離移動するので、コンディション維持がホームより難しい
  3. ルール要因:スポーツによっては「ホームが後攻」のように、ルールによってホームとアウェイで条件が異なっている場合
  4. 観客要因:観客の大半はホームを応援するので、ホームのほうが鼓舞されやすく、審判もホームに有利な判定をしやすくなる

背景:文化や時代による差

課題

Jリーグのホームページ に行き、指定された年度の勝敗データを入手して、ホームの勝率とアウェイの勝率を比較しなさい。ただし、以下の要領に従うこと

担当する大会の種類・年度の決定

返された整数 担当する大会の種類・年度
1 J1リーグ 1993~1997
2  〃   1998~2002
3  〃   2003~2007
4  〃   2008~2011
5  〃   2012~2015
6  〃   2016~2019
7  〃   2020~2023
8 JリーグYBCルヴァンカップ  1992~2008
9  〃     2009~2024
10 J2リーグ 1998~2004
11  〃   2005~2008
12  〃   2009~2011
13  〃   2012~2014
14  〃   2015~2017
15  〃   2018~2020
16  〃   2021~2023
17 J3リーグ 2014~2017
18  〃   2018~2021
19  〃   2021~2024
  1. 明治安田Jリーグワールドチャレンジ、明治安田生命チャンピオンシップ J1・J2入れ替え戦、J1参入プレーオフ、J1参入決定戦、J1昇格プレーオフ J2・JFL入れ替え戦、J2・J3入れ替え戦、J2昇格プレーオフ、J3・JFL入れ替え戦、Jユースリーグ、Jユースカップ

検索とコピペ

データの整形

得失点差の計算と度数分布表の作成

ホームの勝率と 95% 信頼区間の計算

まとめと考察

文献

Courneya, Kerry S., and Albert V. Carron. 1992. “The Home Advantage in Sport Competitions: A Literature Review.” Journal of Sport & Exercise Psychology 14(1).
Richard Pollard, Jaime Prieto, and Miguel-Ángel Gómez. 2017. “Global Differences in Home Advantage by Country, Sport and Sex.” International Journal of Performance Analysis in Sport 17(4):586–99. doi: 10.1080/24748668.2017.1372164.
原田尚幸, 守能信次, 原田宗彦, and 菊池秀夫. 1996. “ホームアドバンテージ (Home Advantage) と観衆要因に関する研究.” 中京大学体育学論叢 38.
安部健太. 2017. “観客の有無によるホームアドバンテージへの影響: サッカーの無観客試合を手掛かりに.” 対人社会心理学研究 17:53–60.
池田功毅, and 平石界. 2016. “心理学における再現可能性危機:問題の構造と解決策.” 心理学評論 59(1):3–14. doi: 10.24602/sjpr.59.1_3.