台風の情報をRで描く

その3です。多少情報を追加しました。

この内容は、気象庁の台風情報を、ある時点において取得して、そのまま図示するための一連のコードを実行しています。基本は私の練習のためです。

詳しい情報、および速報については、上記リンクで必ず確認してください。

基本的な流れ

データの取得

{rvest}を用いて上記Webページより必要なデータをスクレイピングします。

データの処理

この後{leaflet}にて描画するために、データを処理します。未熟なため非常に汚く効率が悪いです。だれか教えてください。

描画

{leaflet}にてプロットします。また必要に応じて事前にいくつかデータを準備してます。

コード

必要なパッケージをインストールして実行すれば再現できます。ただし、実行時の時刻でデータを取得しますので、台風の中心位置は再現されません。

# 台風情報
library("dplyr")
library("rvest")
library("stringr")
library("leaflet")

trg <- html("http://www.jma.go.jp/jp/typh/") %>% html_table
tbl <- trg[[4]] # テーブルは4番目が台風情報
res <- data.frame(
  timing = tbl$X1 %>% str_subset("[0-9][0-9]日[0-9][0-9]時"),
  lat = tbl$X2 %>% 
    str_subset("北緯") %>%
    str_extract("[0-9][0-9]\\.[0-9]度") %>%
    str_replace("度","") %>%
    as.numeric,
  lon = tbl$X2 %>%
    str_subset("東経") %>%
    str_extract("[0-9][0-9][0-9]\\.[0-9]度") %>%
    str_replace("度","") %>%
    as.numeric,
  hpa = tbl$X2 %>% 
    str_subset("hPa") %>% 
    str_replace("hPa","") %>% 
    as.numeric,
  c_wspeed = tbl %>% 
    dplyr::filter(X1 == "中心付近の最大風速") %>% 
    dplyr::select(X2) %>% 
    dplyr::rename(c_wspeed=X2),
  m_wspeed = tbl %>% 
    dplyr::filter(X1 == "最大瞬間風速") %>% 
    dplyr::select(X2) %>% 
    dplyr::rename(m_wspeed=X2)
)

# 取得した台風20号のデータを表示
#knitr::kable(res)


# leafletで描写
colpal <- colorNumeric(palette = c("darkblue","lightblue"), domain = c(920,1020))
# ポップアップ作成
res <- dplyr::mutate(res, popup = paste(timing,paste("中心気圧",hpa, "hPa"),paste("最大風速",c_wspeed),paste("瞬間最大風速",m_wspeed),sep = "<br/>"))
# 説明用テキスト
text <- paste(paste(Sys.time(),"時点の情報です"),"点をクリックすると情報が出ます","詳細は<a href='http://www.jma.go.jp/jp/typh/'>気象庁の台風情報</a>を確認ください。",sep = "<br/>")

m <- leaflet::leaflet(res) %>% 
  addTiles() %>% 
  setView(lng = 139.0000, lat = 35.0000, zoom = 4) %>% 
  addPolylines(~lon,~lat, color="#039", weight = 3) %>% 
  addCircleMarkers(
    radius = 8, weight = 2,
    fillOpacity = 0.5, color = ~colpal(hpa),
    stroke = TRUE, popup = ~popup
  ) %>% 
  addPopups(lng = 125.0000, lat = 42.0000, text,
            option = popupOptions(closeButton = FALSE)) %>% 
  addLegend(position = "topright", pal = colpal, values = ~hpa,
            title = "中心気圧", labFormat=labelFormat(suffix = " hpa"))
## Assuming 'lon' and 'lat' are longitude and latitude, respectively
m

感想

今回は台風を1つのみプロットなので、前回のコードを一部修正して、新たに軌道と中心気圧による色の変化(&凡例による表示)を追加しました。中心気圧によって円のサイズを変えようかと思ったのですが、暴風域と勘違いしてしまう可能性があったので見送っています。

中心気圧の色の変化について、あんまり変わってないように見えますが、これは中心気圧があまり変化しないと予報が出ているからです。実際は920でdarkblue、1020でlightblueに設定しています。

知人から「過去のデータから予想進路を自分で導いてはどう?」とコメントをもらいましたが、それができるなら多分別の仕事してます、はい。

何かアイデアがありましたら、お願いします。